日本の競馬には中央競馬と地方競馬の2つが存在します。
ただ、競馬初心者からすると中央競馬と地方競馬は何が違うのかよくわからないと思います。
ここでは、中央競馬と地方競馬の違いについて紹介します。
JRAとNAR
中央競馬はJRA(日本中央競馬会)が統括しており、地方競馬はNAR(地方競馬全国協会)が統括しています。
TVなどでよく見る競馬のCMはほとんどJRAのCMです。
統括しているところが違うので中央競馬、地方競馬でそれぞれ騎手免許なども違います。
たとえば、地方競馬所属の騎手になりたいなら地方競馬の騎手試験を受ける必要があります。
JRAとNARの競馬場
JRA(中央競馬) | NAR(地方競馬) |
札幌、函館、福島、東京、中山 中京、新潟、京都、小倉、阪神 |
帯広、門別、盛岡、水沢、船橋、浦和、高知 大井、川崎、笠松、金沢、名古屋、姫路、園田、佐賀 |
規模が違う
中央競馬の方が規模が大きく、賞金や設備などは格段に上です。
競馬場入場者数なども大きく違い、売り上げも中央競馬の方が多いです。
競馬未経験者が競馬と聞いてイメージするのは、おそらく中央競馬の方だと思います。
武豊やディープインパクト、キタサンブラックなど誰でも知っているような馬や騎手はほとんど中央競馬に所属しています。
地方競馬は中央競馬と比べると知名度が低く、売り上げも少ないです。
一時は多くの地方競馬場が廃止になる危機がありましたが、ネット投票ができるようになってからは売り上げが上がるようになりました。
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レベルが違う
中央競馬の馬の方が地方競馬の馬より圧倒的に強いです。
サッカーで例えるならJ1とJ2、野球ならメジャーとマイナーくらいの違いです。
交流レースという中央競馬と地方競馬の馬が混じって走るレースがよく行われますが、基本的に中央所属の馬が勝ちます。
なので、人気も中央の馬に集中してオッズが低くなる傾向があります。
また、中央競馬で活躍できなかった馬が地方競馬に移籍してくることも多々あります。
中央競馬では惨敗だった馬も地方競馬では連勝続きといったことも珍しくありません。
ただ、地方競馬所属の馬でも強い馬はいます。
モジアナフレイバーやララベルという地方馬は中央の馬にたびたび勝利しています。
現役の地方馬で一番強いモジアナフレイバーについてまとめてみた
開催日が違う
中央競馬は土日(祝日開催もあり)のみですが、地方競馬はほぼ毎日開催しています。
なので、平日休みの人や平日に競馬がやりたいと思った人は地方競馬がおすすめです。
平日で大きいレースのない時の地方競馬場は驚くほど人が少ないです。
競馬場内の飲食店も空いているので、のんびりと競馬を楽しむことができます。
また、中央競馬は大体9:50~16:30までの開催ですが、地方競馬はナイター開催の競馬場もあります。
門別や高知、大井などはナイター開催もあり、特に高知競馬は土日開催が多いので中央競馬が終わっても競馬を楽しむことができます。
仕事終わりにふらっと競馬をやることも地方競馬の場合は可能です。
地方競馬は基本ダートコース
中央競馬場は芝コースとダートコースそれぞれありますが、地方競馬は一部を除いて基本ダートコースのみです。
ちなみにダートコースとは砂のコースのことです。
地方競馬場で唯一の芝コースがあるのが盛岡競馬場で、中央競馬場と同じように芝とダートコースのどちらもあります。
競馬未経験者でも聞いたことのある、有馬記念や日本ダービーなど有名なレースは芝のレースです。
なので、地方競馬が競馬デビューになる方は少し違和感があるかもしれません。
ただ、ダートコースにも色んな魅力があり、ダートコースの場合雨が降った日などは馬場が悪くなり、泥んこになりながら馬が走るのでいつもより迫力が増します。
最大出走頭数が違う
競馬場のコースによって最大出走頭数は変わってきますが、中央競馬に比べて地方競馬は最大出走頭数が少ないです。
一番多い競馬場が大井競馬場の16頭で、あとは12頭や14頭などです。
地方競馬は基本的に10頭前後のレースがほとんどとなっています。
一方、中央競馬の最大出走頭数は18頭で、ほとんどのレースが16頭など多頭数のレースとなっています。
出走頭数が多ければ多いほど、馬券が当てにくくなるので、地方競馬の方が馬券が当てやすいです。
その分、配当も少ないことが多いです。
まとめ
中央競馬と地方競馬では規模や開催日など色々と違いがあります。
どちらが良いかなどではなく、それぞれ魅力があります。
競馬を始めようと思っている方は、自分の日程と合わせて中央か地方か選べばいいと思います。